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BPI・BDO口座開設

BDO(バンコ・デ・オロ)で外国人が口座を開設する方法|2013年実体験レポート

フィリピン最大手銀行BDOに外国人が口座を開く手順を、実際にマカティ支店で開設した経験をもとに解説。必要書類・窓口での注意点・開設後の使い勝手まで正直に書きます。

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BDOの口座を開設したのは2013年、マカティに赴任してすぐのことだ。理由はシンプルで、周りの日本人駐在員がほとんどBDOを使っていたからだ。どの銀行が良いかを自分で調べるより先に、「とりあえずBDO」という流れになっていた。ATMの台数が多くてどこでも引き出せるという話を聞いていたのも大きかった。

実際に開設しようと支店に行ったところ、一度目の訪問で「追加書類が必要」と言われ、その日は手続きが完了しなかった。何が足りなかったのか窓口で説明を受けたが、英語でのやり取りで完全に理解できたかどうかは正直自信がない。必要そうな書類を揃えて再訪し、ようやく口座を開設できた。

BDOとはどんな銀行か

BDO(Banco de Oro)はフィリピン最大の商業銀行だ。正式名称はBDO Unibank, Inc.で、国内の資産規模・支店数・ATM台数ともに最大級の規模を誇る。国内に1,000を超える支店と数千台のATMを保有しており、マカティのCBD(中心業務地区)だけでも複数の支店が徒歩圏内に集中している。

BDOはフィリピン有数の財閥SMグループ(Sy一族)の傘下にある銀行だ。SMグループはショッピングモール(SM Mall)・不動産(SM Prime)・銀行(BDO)という三本柱でフィリピン経済の重要部分を担っており、BDOはそのグループの金融部門として機能している。フィリピン国内の主要なSMモール内にはほぼ必ずBDOの支店またはATMが設置されており、日常生活の中で目にする機会が非常に多い。

外国人、特に日本人の駐在員や長期滞在者がBDOを選ぶ理由の一つとして、一部の支店に日本語対応窓口が設置されていることが挙げられる。マカティCBD周辺のいくつかの支店では日本語を話せるスタッフが在籍していることがあり、英語でのやり取りに不安がある人にとっての心理的ハードルが下がる。すべての支店にあるわけではないが、日本人コミュニティが多いエリアでは対応している可能性がある。

同じくフィリピン大手のBPI(Bank of the Philippine Islands)と比べた場合、BDOはATMと支店の物理的な数で優位に立つ。一方でBPIはオンラインバンキングや口座管理の操作性が評判の高い銀行だ。フィリピンに長期滞在する外国人の中には、BDOをメインの現金引き出し用口座として使いつつ、BPIをオンライン送金や投資資金の管理用に使うという使い分けをしている人も多い。自分も最終的にBDOとBPIの両方で口座を持つことになった。

外国人は口座を作れるのか?

結論:作れます。ただし支店・担当者によって対応が異なります。

私が口座を開設したのは2013年、マカティCBD内の支店です。当時は英語で手続きを進め、特に大きなトラブルなく開設できました。ただ、一度目に訪問したときは「追加書類が必要」と言われ、再訪したという経緯があります。ネットで調べても情報がなく、現地スタッフに直接聞いて解決しました。

外国人が口座を開設するには、在留資格の証明が前提になる。就労ビザ(9Gビザ)またはACR Iカード(外国人登録証)を持っていることが条件とされるケースが多く、観光ビザのみの状態では口座開設を断られる支店が多い。

会社員として働いている場合は、雇用主からの推薦状や在職証明書の提出を求められることもある。「外国人の口座開設は別途確認が必要」として、支店によっては本部に照会を取るケースもある。同じBDOでも支店ごとに求められる書類や対応の柔軟さが異なるため、一度断られた場合でも別の支店で再挑戦する価値はある。

必要書類

私が実際に提出した書類は以下のとおりです。

書類 備考
パスポート(原本) 顔写真ページ+ビザページ
パスポートコピー 窓口でコピーしてもらえることもある
在留資格を示すもの 就労ビザ・ACR-Iカード等
フィリピンの住所証明 賃貸契約書・電気代請求書など
TIN(納税者番号) BIR(歳入庁)で取得。ない場合は窓口に相談
初回入金 最低預金額は口座種別による(当時は2,000〜5,000ペソ程度)

TINについて

就労ビザがある場合、雇用主経由でTINを取得していることが多いです。フリーランスや個人で活動している場合はBIRに直接申請が必要です。TINなしで口座を作ろうとしたところ断られた、という話も聞いたことがあります。

口座の種類

BDOには主に以下の口座があります。

  • Savings Account(普通預金):一般的な選択肢。ATMカード付き。
  • Optimum Savings:金利が少し高い。最低預金額が高め。
  • Passbook Savings:通帳型。法人や大口向けのイメージ。
  • Checking Account(当座預金):小切手が使える。フィリピンでは一般的。

外国人の長期滞在者には Savings Account(ATMカード付き) が最も使いやすいです。

2013年の開設手順

一度目の訪問

最初の訪問で持参したのはパスポート・就労ビザ・住所証明(賃貸契約書)・TINカードだった。窓口で「口座を開設したい」と伝えると担当者に引き継がれ、書類の確認が始まった。一通り確認した後、「住所証明としてはこれだけでは不十分で、公共料金の請求書も必要だ」と言われた。電気代や水道代の請求書が住所証明として有効だという説明を受けたが、引っ越したばかりで手元になかったため、その日は書類の種類を確認するだけで窓口を離れた。所要時間は約30分。手続きは一歩も進まず、再訪が確定した。

二度目の訪問

二度目は電気代の請求書を追加して持参した。前回と同じ支店を再訪し、窓口で申し出た。今回は書類が揃っていたため手続きが進み、申込書への記入、書類提出とコピー取り、初回入金という流れで完了した。

英語でのやり取りが中心だったが、担当スタッフは比較的聞き取りやすい英語で話してくれたため、大きく困る場面はなかった。申込書に記入する内容はフィリピンの住所・連絡先・職業・勤務先・緊急連絡先といった基本的な情報で、内容自体はシンプルだった。

所要時間は1時間強。それほど混んでいる時間帯ではなかったが、書類確認・申込書記入・上長承認・入金の各ステップごとに待ち時間が発生した。

口座開設後に受け取ったもの

手続きが完了した後に受け取ったのは、ATMカード(即日発行)、口座番号と初期情報が記載された書類、BDOオンラインバンキングの案内資料だった。通帳については即日では発行されず、後日窓口で受け取る形と案内された。ATMカードはその場で支店内のATMに挿入してPINを設定し、試しに残高確認まで行った。カードが即日使える状態になったことは、開設後すぐにフィリピン国内での決済が必要だった当時の状況には助かった。

開設当日の流れ

  1. 支店に入り、総合受付で「口座を開設したい」と伝える
  2. 番号札を受け取り、窓口へ案内される
  3. 申込書(Account Opening Form)を記入
  4. 書類を提出し、コピーを取られる
  5. 初回入金
  6. ATMカードは即日発行の場合もあれば、後日郵送の場合もある

所要時間は1〜2時間。混雑していると半日かかることもあります。平日の午前中・月初月末を避けるのがおすすめです。

開設後の使い勝手

ATMの使いやすさと引き出し限度額

マカティCBD周辺ではBDOのATMを探すのに困ることはほとんどない。SMモール内・オフィスビルの1階・街角と、とにかく台数が多い。1日あたりの引き出し限度額は口座の種類や設定によって異なるが、当時は1回あたり上限が設けられており、必要な場合は複数回に分けて引き出していた。日常使いでは特に不便を感じなかった。

BDOオンラインバンキング(アプリ)

BDO Online Bankingはウェブとアプリの両方に対応している。残高確認・振込・請求書払いが主な機能で、フィリピン国内での送金手続きや公共料金の支払いに活用した。日本語には対応していないが、画面の構成はシンプルで、英語が読めれば操作に迷う場面は少ない。ただし登録やログイン時にフィリピンの電話番号を使ったSMS認証が求められる場面があり、現地SIMを持っていない状態では手続きが止まることがある。

残高維持義務(ADB)と帰国後の口座管理

BDOのSavings Accountには残高維持義務(ADB:Average Daily Balance)がある。月間の平均残高が一定額を下回ると手数料が発生する仕組みで、口座を維持し続けるには一定の残高を保っておく必要がある。帰国後も口座を維持し続けている理由の一つは、PSEへの投資資金の一部をBDOに置いておくことで残高維持と資金管理を兼ねられるからだ。フィリピン株の売買や配当受け取りにBDO口座が引き続き機能している。

BDOを選んで良かった点・気になった点

良かった点

  • ATMと支店の数がフィリピン国内最多クラスで、どこにいても引き出せる安心感がある
  • 一部の支店に日本語対応窓口があり、英語に自信がない場面でも対応してもらえる
  • BDO Remittanceを通じた日本からの海外送金の受け取りがスムーズに機能した
  • インターネットバンキングの操作はシンプルで、残高確認・振込を日常的に使えた

気になった点

  • 窓口の待ち時間が長い。時間帯や曜日によっては1〜2時間待ちになることがある
  • 担当者によって口座開設時の対応や求められる書類が異なる。同じ支店でも担当者が変わると答えが変わることがある
  • オンライン手続きの一部は現地電話番号が前提になっており、帰国後に操作が必要な場面で制約が出ることがある

まとめ

BDOの口座開設は外国人でも可能ですが、書類の準備と支店選びが重要です。マカティCBD内の大型支店は外国人対応に慣れているのでおすすめです。開設後は使い勝手が良く、フィリピン滞在中の日常決済から投資資金の管理まで、メインバンクとして7年間お世話になりました。

※この記事は2013〜2020年の体験をもとにしています。現在の手順・必要書類は変更されている可能性があります。必ずBDO公式サイトでご確認ください。