フィリピンマネーログ
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BPI・BDO口座開設

BPIとBDO、どちらを選ぶべき?マカティ7年在住者が両方使って出した結論

BPIとBDO、フィリピンで口座を開くならどちらがいいか。マカティに7年住み両行を使い続けた実体験から、目的別の選び方と率直な結論をお伝えします。駐在員・移住者・帰国後も口座を維持している方向け。

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はじめに

筆者はマカティ駐在の7年間(2013〜2020年)、BPIとBDOの両方の口座を保有していました。実際に使い続けた経験から、率直な比較をお伝えします。

結論:目的で使い分けがおすすめ

重視するポイント おすすめ
日本語で手続きしたい BDO
ATMの使い勝手 BPI
オンラインバンキングの使いやすさ BPI
国際送金の受け取り BPI
両方欲しい BPIメイン・BDOサブ

日本人窓口(BDOの最大の強み)

BDOにはマカティに日本人スタッフによる窓口があります。英語に自信がない方や、赴任直後で手続きに不安がある方にとって非常に大きなメリットです。

ATMの台数・場所・手数料

マカティのオフィス街や商業施設内でBPIのATMをよく見かけました。日常的な現金引き出しの使い勝手はBPIに軍配が上がります。

筆者の生活圏(グロリエッタ周辺・アヤラ沿い)では、BPIのATMがSMモール、ロビンソンズ、コンビニ系列などに広く設置されており、「ATMを探す」という手間をほとんど感じませんでした。BDOのATMも全国的な台数では引けを取りませんが、体感としてマカティ中心部ではBPIの方が目につく場所にある印象でした。地方都市への出張時はBDOのATMをよく見かけることもあり、エリアによって強弱が異なります。

手数料については、自行ATMを利用する場合は両行とも無料です。他行ATMを使う場合はPHP 15前後の手数料が発生するのが一般的で、この点に大きな差はありません。ただし、ATM台数の多さがそのまま「他行ATMを使わずに済む機会の多さ」に直結するため、生活圏でATMをよく見かけるBPIの方が、結果としてコスト面でも有利に働くことが多かったです。

オンラインバンキングの比較(BPI OnlineとBDO Online)

BPI Online(現BPI app) は、筆者が利用していた当時からアプリの完成度が高く、残高確認・振込・公共料金の支払いなどをスムーズに行えました。インターフェースがシンプルで、英語操作に慣れてさえいれば直感的に使えます。個人的な印象として、アプリの動作安定性はBPIの方が上だと感じる場面が多かったです。

BDO Online も同等の機能を備えており、特に問題なく利用できます。ただ、画面遷移の多さやUIの煩雑さが気になることがありました。

どちらのアプリもInstaPay(即時送金)やPESONet(翌営業日着金)に対応しており、フィリピン国内の他行への振込は両行とも問題なく行えます。セキュリティ面では両行とも二段階認証を採用しており大きな差はありません。なお、いずれのアプリも日本語表示には対応していないため、英語での操作が前提となります。

英語対応・日本語対応の違い

フィリピンの銀行窓口では、基本的にすべての手続きが英語で行われます。BPIは完全に英語対応のみで、日本語サポートはありません。ただしフィリピン人スタッフの英語レベルは総じて高く、ゆっくり話せばほぼ問題なく意思疎通できます。

BDOはマカティの特定支店に日本語対応スタッフを配置しており、口座開設時の書類説明・残高証明発行・住所変更など、込み入った手続きを日本語で対応してもらえます。赴任直後でまだ英語に自信がない時期や、重要な手続きで確認漏れを防ぎたい場面では、この日本語窓口の存在は非常に心強いと感じました。

ただし日本語窓口の対応時間・担当者の在席状況は変動することがあるため、事前に支店へ確認することをおすすめします。

送金機能の比較(Wise連携など)

日本との送受金を頻繁に行う方には、Wise(旧TransferWise)との相性も気になる点です。筆者の経験では、BPIの方が国際送金の受取口座として設定しやすく、Wiseからの着金もスムーズでした。

フィリピンのペソ口座にWiseで送金する場合、受取口座として両行とも登録は可能です。ただ、BDOでは着金までに時間がかかったり、一部手続きで窓口確認が必要になったりするケースを耳にしました。個人差・時期による部分も大きいですが、Wiseや国際送金をメインに使いたい方はBPIを受取口座にする方が手間が少ないという印象です。

口座維持手数料・最低残高の比較

項目 BPI BDO
普通預金の最低残高目安 PHP 3,000前後 PHP 2,000〜3,000前後
最低残高を下回った場合 月次手数料が発生 月次手数料が発生
初期預金額の目安 PHP 3,000〜 PHP 2,000〜

※金額は筆者の在籍当時(2013〜2020年)のものです。現在は変更されている可能性があります。

両行とも「アベレージ・デイリー・バランス(ADB)」と呼ばれる月中の平均残高が一定額を下回ると手数料が徴収される仕組みです。日常的に一定残高を維持していれば手数料はかかりません。筆者はBPI・BDO双方でこの手数料を請求された経験はありませんが、サブ口座として保有していたBDOは残高が最低限になりがちだったため、月に一度は残高確認する習慣を持つようにしていました。

7年間使い続けてたどり着いた答え

7年間の駐在を通じて、結果的にBPIが筆者のメインバンクとして定着しました。最大の理由はATMの利便性です。給与振込先をBPIに設定し、週末の買い物や日々の現金引き出しもBPIのATMで済ませることが多く、生活動線と自然に合致していきました。

加えて、オンラインバンキングの使いやすさやWise連携のスムーズさも、BPIをメインに選んだ理由として積み重なっていきました。7年の間に一度もBPIを変えようと思ったことはありませんでした。

一方でBDOを解約しなかった理由も明確にあります。フィリピンでは停電・システムメンテナンスなどで特定のATMや銀行アプリが突然使えなくなることがあります。複数行の口座を持っておくこと自体がリスク分散として機能しており、BDOがいざというときのバックアップになっていました。また、7年の間に残高証明の発行が必要になった場面で、BDOの日本語窓口に助けてもらったことも一度ならずありました。

筆者の使い分け

メインバンクはBPIで、給与振込・日常の引き出しに使っていました。BDOは重要な手続きの際に日本人窓口を活用するサブ口座として保有。

どちらを選ぶべきか

  • 英語に自信がない・赴任直後 → まずBDOで日本語対応を活用
  • ATMをよく使う・英語に問題ない → BPIがメインで便利
  • Wiseや国際送金をよく使う → BPIをメイン受取口座に
  • 会社からBDO口座を指定されている → BDOをベースにBPIも開設
  • 理想 → 両方開設してBPIメイン・BDOサブ

BPIが向いている人: 英語での手続きに問題なく、ATMを頻繁に使う方。オンラインバンキングをメインに管理したい方。Wiseなど海外送金サービスとの連携を重視する方。

BDOが向いている人: 赴任直後で英語に不安がある方。重要な手続きを日本語で確認したい方。会社の給与口座がBDO指定になっている方(企業によってはBDO指定の場合があります)。

まとめ

可能であれば両方開設して使い分けるのが、7年間の経験からたどり着いたおすすめの結論です。

※この記事は2013〜2020年の体験をもとにしています。現在のサービス内容・日本人窓口の有無は変更されている可能性があります。必ず最新情報をご確認ください。