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Max's Group(MAXS)の株を買って12年保有した結果|17.75PHPが2.65PHPになるまで

2014年のフォローオン公募でMAXSを6,000株取得し、そのまま保有し続けた。フィリピンで誰もが知るMax's Restaurantを運営する企業の株価は、取得価格から85%下落した現在も保有を続けている。

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Max's Groupの公募に参加したのは、単純にMax's Restaurantによく行っていたからだ。マカティに住んでいた頃、同僚や友人とMax'sで食事をすることが何度もあった。フィリピンに来て最初に連れて行ってもらったレストランの一つでもある。知っているブランド、実際に使っているブランドの株を買う。それだけの理由だった。今振り返ると、消費者として良いと感じるブランドが投資対象として優れているとは限らないということを、この銘柄から学んだ。

Max's Group(MAXS)の株を買って12年保有した結果

2014年12月、Max's Group, Inc.のフォローオン公募に参加した。取得価格は17.75PHP、6,000株を取得した。それから約12年が経過した2026年5月時点での株価は2.65PHP。取得価格から85%が失われている状態で、今も6,000株をそのまま保有している。

この記事は、その経緯を事実として記録するものだ。


Max's Groupとはどんな会社か

Max's Group, Inc.(ティッカー:MAXS)は、フィリピンの外食産業を代表する企業グループだ。

中核ブランドであるMax's Restaurantは1945年創業。太平洋戦争直後のマニラで、米軍将校たちに揚げ鶏をふるまったのが始まりとされている。「The House That Fried Chicken Built(フライドチキンが建てた店)」というフレーズで知られており、フィリピン人にとって家族の集まりや祝い事の場として長年親しまれてきた国民的チェーンだ。

Max's Groupはそのフラッグシップに加え、複数のブランドを傘下に持つ。朝食・パンケーキで知られるPancake House、日本食をカジュアルに提供するTeriyaki Boy、フィリピン料理のDencio's、鉄板料理のSizzlin' Pepper Steak、フィリピン料理のハイエンドラインKabiseraとAbe、そしてスムージーチェーンのJamba Juice(フィリピン)などだ。

主な出店場所はフィリピン国内のショッピングモールや商業施設。消費者がどこへ行っても目にする機会があり、ブランドとしての認知度は非常に高い。


2014年のフォローオン公募への参加

Max's Groupの現在の形は、2014年に遡る。それ以前に上場していたPancake House, Inc.がMax's Restaurantの運営会社と合併し、統合持株会社として再編成された形でMAXSとして再上場した。複数の外食ブランドを一つの上場企業にまとめるという当時のフィリピン外食業界では珍しい形態だった。

2014年9月4日、株価は41.50PHPの上場来高値を記録した。その後、株価は下落に転じ、同年12月にフォローオン公募が実施された。

フォローオン公募は既存の上場企業が追加で株式を発行して資金調達を行うものだ。IPOとは異なり、すでに市場での株価形成がなされている段階での参加になる。このとき取得価格は17.75PHP。上場来高値41.50PHPからすでに57%以上下落した水準での取得だった。

「高値から大きく下がっている」という状況は、一見すると割安に映る。当時のマカティ在住中、Max's RestaurantやPancake Houseには実際によく足を運んでいた。身近で使い慣れたブランドへの親しみが、投資判断の一因として働いたことは否定できない。BDO Securitiesを通じて6,000株を申し込み、全株取得した。


取得後の株価推移

フォローオン公募での取得後、株価は横ばいから下落基調が続いた。一時的な戻りはあったものの、17.75PHPを超えて推移する局面はなかった。

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックがフィリピンを直撃した。フィリピン政府はマニラ首都圏を中心に厳格なロックダウンを長期にわたって実施した。飲食店は店内飲食を禁止または制限され、営業形態の変更を余儀なくされた。Max's Groupも同様で、デリバリーやテイクアウトへの対応で事業継続を図ったが、売上への打撃は大きかった。

レストランビジネスは固定費(賃料・人件費)の比率が高い。売上が減少しても固定費は発生し続けるため、長期的な営業制限は財務を直撃する。コロナ禍の影響はフィリピンの外食チェーン全体に及んだが、MAXSの株価回復は遅かった。

2025年11月17日、株価は2.00PHPの上場来安値を記録した。この時点で取得価格17.75PHPからの下落率は88%に達していた。その後やや戻し、2026年5月時点では2.65PHPで推移している。


損益の整理

数字を整理しておく。

項目 金額
取得株数 6,000株
フォローオン公募取得価格 17.75PHP/株
元本 106,500PHP
現在株価(2026年5月時点) 2.65PHP
現在評価額 15,900PHP
損益 約−90,600PHP(約−85%)

元本106,500PHPに対し、現在の評価額は15,900PHP。差し引き約90,600PHPが失われている。率にすると約85%のマイナスだ。

12年間の保有期間中に配当が支払われた時期もあったが、累計の配当収入がこの損失を埋め合わせるレベルに達していないことは明らかだ。


身近なブランドへの投資という判断

投資判断の背景として、消費者としての経験が影響していたことは記録しておく。

マカティ在住中、Max's RestaurantやPancake Houseには何度も足を運んでいた。週末の昼食、家族や友人との食事、ちょっとした外食。日常の中に自然に存在するブランドだった。フィリピン人の同僚や知人にとっても、Max'sは特別なハレの日の食事の場として認識されていた。

「知っている・使っているブランドへの投資」という考え方はひとつの投資アプローチとして語られることがある。身近な消費行動から良いビジネスを見つけるという発想だ。ただし、消費者として良いと感じるブランドと、株式投資として収益を生む企業は、必ずしも一致しない。ブランドの好感度と企業の収益力・財務健全性・株価水準は別の問題だ。

フォローオン公募での参加は、「すでに高値から大きく下がっている」という判断と「日常的に使っているブランド」という親しみが組み合わさった結果だった。その後の経緯は、どちらの根拠も株価の回復には直結しなかったことを示している。


振り返って

フォローオン公募での取得は、上場来高値41.50PHPから大きく下落した17.75PHPという水準だったが、そこからさらに下落が続いた。「すでに十分下がった」という認識が正しかったかどうかは、その後の株価が答えを出している。

コロナ禍はMAXSにとって特に打撃が大きかった。店内飲食への依存度が高いレストランチェーンにとって、長期的な営業制限は事業の根幹を直撃するものだった。ただし、コロナ禍以前から株価は下落基調にあり、パンデミックはその傾向を加速させた側面もある。

12年間、一株も売却しないまま保有を続けている。SHLPH・CHP・Cと同様、売り時を逃したままここまで来たというのが実態だ。

現在の株価2.65PHPは上場来安値2.00PHPからは回復しているが、取得価格17.75PHPとの差は依然として大きい。現在も6,000株を保有中で、どうするかはまだ決めていない。


※本記事は個人の投資体験の記録です。投資は自己責任でお願いします。

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